補聴器としての AirPods Pro 3 が予想以上に効果的だったので、実際に使ってみた体験を詳しく紹介します。
はじめに
少し前から高齢になった母親の難聴が進行し、日常会話にも支障が出るようになってきました。以前に自分で補聴器を購入したこともありましたが、ノイズが強く、ほとんど使わずに処分してしまったという苦い経験があります。そこで今回は、まず専門的に検査を受けたうえで補聴器を選ぶべきだと考え、「補聴器外来」を実施している病院を受診することにしました。
一般的な聴力レベルと照らし合わせると、右耳は重度難聴、左耳も高度難聴という判定で、障害者手帳の対象となるレベルでした。
障害者手帳が取得できれば補聴器購入時に補助が出るため、別日に再度計測を行い、手続きの準備を進めました。
その際に紹介された補聴器のカタログがこちら。
以前に比べればデザインは改善されていますが、価格は依然として高額です。しかもどの補聴器も「慣れ」が必要とのことで、また使わなくなるリスクはそれなりに存在し、購入に踏み切るには不安が残ります。
AirPods Pro 3 の登場
ちょうどそんなタイミングで、発売されたばかりの AirPods Pro 3 に「聴力補助機能」が搭載されている ことを知りました。Apple が公式に説明している内容はこちらです。
AirPods Pro 2およびAirPods Pro 3は、軽度から中等度の難聴を認識している人に、医療用と同等のヒアリング補助機能を提供します。iPhoneまたはiPadでAirPods Pro 2またはAirPods Pro 3を使ってヒアリングチェックを受けることができます。また、既存のヒアリングチェックの結果(聴覚専門医によるオージオグラムなど)を使用することもできます。AirPods Pro 2またはAirPods Pro 3で、オージオグラムの結果を使って、あなたの聴力に合うようにサウンドを調整できます。
対象が「軽度〜中等度の難聴」と書かれている点は気になるものの、機能そのものは補聴器とほぼ同等に見えます。
さらに注目したのは、AirPods Pro 3 が搭載する高性能なマイクとプロセッサ。
AirPods は「外部音取り込みモード」「会話の強調」「自分の声の増幅」など高度なサウンド処理を実現できる能力を備えています。しかも、一般の補聴器より圧倒的に普及しているため、コストパフォーマンスが非常に高い。
- AirPods Pro 3
AirPods Pro 3 は TWS(True Wireless Stereo) のノイズキャンセリングイヤホンとして考えるとそこそこの価格ですが、補聴器としてみると圧倒的にリーズナブル です。
もし、補聴器として合わなくても、普通のイヤホンとして活用できることを考えると、購入リスクはないも同然で、すぐにポチりました。
設定
使用前には iPhone を使ったヒアリングチェックが必要です。所要時間がやや長いため、事前に自分で流れを確認してから本人に操作してもらうとスムーズです。
チェックが完了したら、下記のように聴力補助機能を有効化します。

高齢な方の場合、左右の判別がしづらいため、シールなどで目印を付けておくと扱いやすくなります。
- ニチバン マイタックラベル 直径5mm ML-141 混色

直径5mmくらいのこんなシールが便利です。
効果
使用開始直後から変化は明らかで、それまで会話が成り立ちにくかったのが嘘のように、少し声を大きくするだけでしっかり聞き取れるようになりました。
補聴器よりコンパクトで充電も簡単なため、日常での使いやすさも抜群です。
介護保険サービスの担当者会議でも使用しているようで、ケアマネージャーからも驚きの声をいただきました。
本日イヤホン装着されていましたが、とても会話がスムーズでみんな驚いていました。ご本人はうっとうしいから使いたくないと言って見えましたが、今後も面談時は使っていただけると助かります。
使用開始から一ヶ月以上経ちますが、現在も快適に使えているようです。
なお、普段の利用時に iPhone を手元に置いておく必要はありません。計測時だけあれば問題ありません。
そんなわけで、AirPods Pro 3 は我が家では完全に補聴器として大活躍 しています。
オススメです。






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