家の新築時に雨水タンクを設置したものの,有効活用できていなかったので,ポンプをつけてみました.
背景
家には補助金を使って次の雨水タンクを設置してあるのですが,使い勝手が悪いのでいるの間にか使わなくなっていました.
そんなとき,メルカリを眺めていたら,下記のポンプが安価に流れていたので,タンクに接続して蛇口から雨水が出るようにしてみました.
荏原製作所 浅井戸用ポンプ 50/60Hz兼用 インバータ+PMモータ採用で高効率 エバラフレッシャ―ミニ 接続口径...
必要なもの
- 水栓柱 丸形アルミ柱HI-16×960シルバーN
- アルミの質感が良い水栓柱です.新築時にもこれを使って立水栓をつけてもらっているのですが,経年劣化がほとんどない優れものです.
- ガーデン用双口水栓 704-127-13
- 基本的に散水に使う予定なので,蛇口はホースコネクターが2個つながるものを選びました.
- カンタンバイ
- 立水栓をモルタルで固定する枠として使います.ちょっとお高いですが,安定性を考えてそこそこのサイズを確保しようとした場合,これが最も使い勝手よさそうでした.モルタルを詰めると 20kg 以上になるので,蛇口につけたホースをちょっとくらい引っ張っても全然問題ないです.
- 捻込Y型ストレーナ 100メッシュ
- 雨水に混入するゴミを取り除くためのフィルターです.なるべくメッシュの細かいものを選ぶと良いと思います.
- フロートスイッチ
- 雨水タンクの水位が低くなった際に,ポンプの動作を自動停止させるためのセンサーです.新品を普通に購入すると高いので,メルカリ等で流れてくるのを待つと良いと思います.
立水栓のタイプにこだわりがない場合,下記のものを使うとかなり手間が減らせると思います.
制作
作業内容は大きく次の3つになります.
- 立水栓の固定
- 配管の接続
- フロートスイッチの設置
順に概要を紹介します.
立水栓の固定
立水栓をカンタンバイにモルタルを詰めて固定します.まず,位置決めをして塩ビ管用の穴を開けます.
ドリルで穴あけした後,リーマで広げると良いと思います.
嵌めるとこんな感じ.
あとは,モルタルを流し込んで固定します.この工程が立水栓の仕上がりを大きく左右するので,入念に準備してからモルタルを流し込むのがおすすめです.
3本の紐で固定できると見込んで作業開始したものの,微調整で結構苦戦しました.
配管の接続
普通の水道管の組み立てと同じように接続していきます.
雨水タンクとの接続は,メタルネジ口金とかを使うと良いと思います.
仕上がりはこんな感じ.
フロートスイッチの設置
最後に,タンクの中身が無くなった時にポンプを止めるためにフロートスイッチを設置します.
フロートスイッチはそのまま沈めると,タンクの残量がほぼ 0 になってもスイッチが切れないので,土台をつくってやります.
太めの塩ビ管を使うと長さ調整やしやすいのでおすすめです.
こんな感じ.
ちなみに,土台として使っている異形ソケットは雨水タンクの中に入れてから嵌めないと,雨水タンクの上部の穴を通過できないので注意.
フロートスイッチをポンプに接続する際のコネクタをちゃんと作りたい場合,下記を使います.
完成
仕上がりはこんな感じ.
ホースの先にシャワーノズルをつけて水やりできるようになり,かなり活用頻度が上がりました.
あと,使い始めて気づいたのですが,雨水タンクの水を使う場合,万一水漏れしてもタンクの中身が空になれば止まるので,いちいち蛇口を閉じずにシャワーノズルの機能でストップさせる運用ができるので,使い勝手がかなり向上します.
おまけ
ちなみに,これで水道料金が節約できるかというと微妙です.
仮に材料費で6万円かかったとして,水道料金が1m3あたり200円だとすると,60,000円÷200円/m3 = 300 m3 の水量を使えば元が取れることになります.雨水タンクの容量が 120L であるとすると,300m3 × 1000L/m3 ÷ 120L = 2500回タンクを空にする必要があります.
利便性も含めて収支を考えるのがよさそうです.
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