ゼンスイの水槽用クーラ ZC-100α のエネルギー消費効率(COP)を計測してみたので,紹介します.
はじめに
今年に入ってから水槽を大きくしたのを機に,チラー式の水槽用クーラの中古品を導入しました.こんな感じに水温を設定温度±0.5℃にしっかりキープしてくれる優れものです.
温度温度変化を見ているうちに,エネルギー消費効率が気になってきたので,計算してみました.
データ
水槽に関しては,各種データを記録しているので,そこから計算に必要なデータを引っ張ってきます.
クーラの消費電力
稼働時間におけるクーラの消費電力は,下図の緑線のようになります.
簡易的に矩形で計算すると,.
水槽の温度変化
クーラによる水槽の温度変化は,下図の黄色線のようになり,0.33℃.
ただし,クーラが稼働してない状態では,下図のように 0.95℃/h の割合で温度が上昇しているので,クーラが動作している14分で本来は 上昇していたはずです.
両方を足し合わせると,0.55℃.
うちの水槽は 45L で,外部フィルタはざっくり 5L あるので水の量は約50kg.これが 0.55℃変化したときの熱量変化は, .
エネルギー消費効率
以上のデータから,エネルギー消費効率は となります.
ヒートポンプとして考えると値が悪いですが,熱交換器自体の効率ではなく断熱されていない水槽・配管・外部フィルタでの損失も加味した値なので悪くない気がします.
電気代
エネルギー消費効率がわかってしまえば,月の電気代も簡単に計算できます.うちの水槽の場合,0.95℃/h の割合で温度上昇しているので,一カ月に流入する熱量は .
エネルギー消費効率が 0.94 なので,入ってきた熱量を取り出すために必要なエネルギーは,.
電気代をざっくり 26円/kWh とすると,水槽用クーラには かかることになります.
そこそこかかりますね...効率が良いチラー式でこれなので,ペルチェ式水槽用クーラーには手を出してはダメ,というのが良くわかります.中古でチラー式探すのがおすすめです.
コメント