Original Prusa i3 MK3 のケース

Original Prusa i3 MK3 用のケースを作ったので紹介します.

はじめに

Original Prusa i3 MK3 は,自分で組み立てて高品位な出力ができることが魅力です.3D プリンタは使い始めると色々なトラブルに遭遇するのは避けられないので,組み立てながら構造を把握しておくとスムーズに問題解決できるようになります.

一方,ケースが付属していないので,長期間経過すると埃をかぶったり,寒い季節の出力が安定しなかったりといった弱点があります.

そこで,公式サイトの下記の記事に従ってケースを作ってみることにしました.

How to build a simple, cheap enclosure for your 3D printer
https://blog.prusaprinters.org/cheap-simple-3d-printer-enclosure/

使用部品

基本的には,元記事通りに IKEA の LACK を使って組み立てましたが,いくつか変更した部品がありますので,順に紹介します.

24V 12.5A 300W 大容量電源 MS2-H300

キーエンスの電源です.評判を見る感じ,最初から付属している電源は使い続けるには不安があるので交換しました.

選定のポイントはファンレスです.
(実は最初はファン有のものを選んだのですが,この手の電源のファンの音はかなりうるさく,同じ部屋で過ごせるレベルではなかったです)

信頼のおけるメーカ製で,ファンレスのまま 24V 10A 流せるタイプだとオムロンの S8VK-G24024 とこれくらいが選択肢になると思います.

オムロンのほうが小型で使い勝手が良いのですが,キーエンスのものは中古市場で状態の良いものが多く出回っているのでこちらを選択しました.


LEDカーゴランプ 24V LEDCL24TL

ケース内照明です.

元記事では LED リボンを使っていましたが,発熱がかなりあり,リボンをテーブルに直接貼ることに不安を感じたので,こちらのものを使いました.

この後紹介するデュアルロックで,浮かして固定します.

もともとは車載用なので,信頼性的にも期待できそうです.演色性もよいです.


MOS FETリレー G3VM-61BR

先ほどの LED を Raspberry Pi から ON/OFF 制御するためのリレーです.
LED を常時点灯させるのは発熱の面で心配が残るので,リレーで制御できるようにしました.

この素子は機械式のリレーではなく,LED と光電素子で制御するタイプなので信頼性が高く,Raspberry Pi の GPIO でも直接駆動できます.FET のような電圧駆動ではなく電流駆動で,なんと 1mA 流すだけで制御できます.

デメリットとしては,応答性の悪さやサージノイズに弱いといった点がありますが,今回のように LED を駆動するだけであれば,メリットのみを享受できます.

ちなみに,Octolapse では撮影前後にスクリプトを実行できるので,撮影前に LED ON,撮影後に LED OFF するようにすれば,部屋の電気を消した状態で印刷の様子を動画に収められます.


Raspberry Pi ZERO用ユニバーサル基板

Raspberrypi Zero の代わりにプリンタに組み込み,Octoprint を Raspberry Pi 3 Model B+ で動かすために使いました.

Original Prusa i3 MK3 の公式サイトでは,Octoprint を使う場合は Raspberry Pi Zero を使うように記載されています.

一方,Octoprint としては,無線 LAN 接続や USB カメラを動かしながら使う場合,Zero は推奨していないようです.

そこで,プリンタに埋め込んだ Raspberry Pi ZERO用ユニバーサル基板から線を外部に出して,Raspberry Pi 3 Model B+ を使うことにしました.

このようにすることで,Raspberry Pi がらみのメンテナンス性も上がるのでお勧めです.


PET板 (ペテック) 厚さ3mm

元記事ではアクリル板をつかっていますが,アクリルは可燃性です.そこで,難燃性でそこそこお値段がリーズナブルなこちらを使用しました.


Silicone sock 3D printer For
Prusa i3 MK3

エクストルーダ用のシリコンカバーです.ケースに入れるとメンテナンス性がさがるので,その対策として使用しました.

プリントに失敗した時でも,フィラメントがべたべたになってくっつくことがなくなるので,とっても便利です.一度使うと,無しの状態での印刷には戻れません.


デュアルロック ファスナー

LED や端子台を固定するのに使用しました.

面ファスナーを樹脂製にしたようなもので,かなり強力に固定できるのが特徴です.それでいて,外したいときに外せます.手元にあるといろいろと重宝するのでお勧めです.


組み立て

元記事を従って組み立てると,次のような感じになります.メンテナンス性を考えて,扉が正面右側に来るような位置関係で設置しています.

Raspberry Pi との接続は,次のように配線を引き延ばして行っています.

フィラメントスタンドは,塩ビパイプを組み合わせて,白で塗装しました.VP25 のサイズで作りましたが,強度的には,もう一段細い VP20 とかでも問題なさそうです.

まとめ

ケースはやっぱり便利です.最初のうちは物珍しさからむき出しても気に倣いですが,家電の1つとして部屋に常設するとなると,必須だと思います.

お試しあれ.