OMRON BL50T を Linux で管理する方法

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定期的にやってくる UPS のバッテリー交換が面倒になってきたので,リチウムイオンバッテリーを使用した UPS に交換してみました.Linux 上で Network UPS Tools (NUT) を使って管理する方法を紹介したいと思います.

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設定内容

NUT は Server / Client モデルで連携して動作する仕組みになっています.UPS と USB で接続したマシン(親機)ではServer と Client の両方を動かし,そのマシンと連携して動かすマシン(子機)では Clinet のみを動かします.

親機側では次の設定を行います.

  • udev (認識した UPS を所定のデバイスファイルに結びつけ,Server を起動させる)
  • アクセスアカウント設定

子機側では次の設定を行います.

  • 監視する UPS の指定

設定内容

以降では,Ansible の設定ファイルを使って設定内容を紹介していきます.

親機

最低電圧 default.battery.voltage.low に指定している 23.3 は,UPS を放電させて確認しました.

使用しているテンプレート 90-omron-ups.rules.j2 はこんな感じ.

また,notify で使っているハンドラはこんな感じです.

子機

上記で使用した変数 ups.nas には「bl50t@親機のIPアドレス」を設定しておきます.

また,notify で使っているハンドラはこんな感じです.

おまけ

OMRON の UPS では,バックアップモードに切り替える電圧閾値(感度)を切り替えることが可能です.エアコンのコンセントが近くにあって,バックアップが誤動作しがちな場合は設定を変更するのがお勧めです.

設定は,UPS設定ユーティリティソフト [キャッシュ] を使うことで簡単に切り替えられます.

参考文献

Omron BY50S を Linux で使う (udev のイケてる設定編)
https://qiita.com/sugi_0000/items/89c025e3804cfcfdf11e
udev の設定を参考にしました.上で紹介したものは,systemd との連携に関する記述を追加しています.

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