家では,NAS を別室においてパソコンとの間を無線 LAN で接続しています.最近はカメラの RAW データや動画等,扱うデータが大きくなってきたので,高速無線 LAN 規格である IEEE802.11ac に対応した AtermWG1800HP を導入してみました.
少しベンチマークしてみたので,その結果を紹介します.なかなか優秀です.
測定環境
測定は下記のような構成で行いました.AtermWG1800HP を 2 台使用し,それぞれに Windows8 パソコンと Linux ファイルサーバを有線 LAN で接続.
TCP バンド幅
まず,iperf を使ってバンド幅の測定を行いました.
測定条件は次の通りです.
- プロトコル
- TCP
- ウィンドウサイズ
- 64KB
- 測定時間
- 60秒
- ジャンボフレーム
- 未使用
- ストリーム数
- 1, 2, 4
結果は,以下の通りです.
ストリーム数が増えても合計バンド幅は安定して 500 Mbps を維持しています.ちなみに,同じ計測をギガビットイーサの有線でやった場合,約 930 Mbps でした.
有線の半分の速度まで出せてるのは,凄い.
ファイル転送速度
続いて,CrystalDiskMark を使って,ファイル共有の読み書き速度を調べました.
Linux 側は,Samba ver 3.6.3 を次のオプションで動作させました.
- max protocol = SMB2
- min receivefile size = 16384
結果は,以下の通りです.
読み書きともに,40 MB/s,つまり 320Mbps 以上でています.エクスプローラでも計ってみましたが,同様の結果.
これなら,1GB の転送に 30 秒かかりません.
最後に
ここで使用したのは,AtermWG1800HP が 2 台セットになった,PA-WG1800HP/E です.
購入してきて,冒頭のように線をつないだだけで,この結果.便利な時代になりました.
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